令和5年、卯年を迎えました。今年も新型コロナウイルス感染症第八波の流行、さらに物価高騰と波乱含みのスタートとなりました。新型コロナウイルス感染症が流行し始めてから4年目となり、「コロナと共に生きる」という日常へとシフトしてきました。「コロナだから」という理由で様々なことを制限されてきましたが、光道園としても、感染予防に留意しつつも利用者の方々の生活を新型コロナウイルス感染症流行以前の日常へと取り戻したいと思っております。
また、物価高騰も法人経営を直撃し、大幅な補正予算を組まざるを得なくなりました。この窮状を脱すべく加盟団体等を通じて国や県、市町に訴えています。  今現在、そして将来も大きく影響するのが少子化問題です。人口、特に就労人口の減少は我が国における最大の危機です。国は少子化対策に本腰を入れ始めました。効果を大いに期待したいものですが、光道園にとっても最も重要な課題です。利用者の方がいるにもかかわらず、職員が足りず規模縮小・廃業という施設や事業所も全国的に出てきています。また一方で、利用者の方やそのご家族は、専門性が高く成果をあげている施設・事業所を選ばれる傾向も見えてきました。利用者の方々にご満足いただけるような質の高い支援の提供と、その成果を実感できるよう実践するとともに、職員には働きやすい環境と、自ら専門職として成長できうるシステムを構築したいと思います。そして、少子化対策として『子育て』と『働く』の両立が可能な職場、根拠に基づいた専門性の高い支援の実践など、光道園が進めてきた取り組みを広くアピールするとともに人材確保へも力点を置きます。利用者満足、職員満足を目指し、実行して参ります。
 最後に、念願でありました光が丘ワークセンターの新築移転先が、地権者の方々と朝日区のご理解をいただき「越前町朝日3丁目字上ガ流」に決定いたしました。敷地は、約12000平方メートルあり、光道園の将来を見据え、法人全体を賄う給食センター、遠隔地や外国人雇用のための職員寮を併設予定です。これには、多額の資金が必要となりますが、何としても成し遂げなければならない事業であります。今後とも皆様のさらなるご支援をお願い申し上げます。

社会福祉法人 光道園
理事長 荒木 博文